クマシデ
クマシデ(カバノキ科クマシデ属)落葉高木
2013年5月13日撮影 標高890m
(写真はブナです)
グリーンシャワーの中、歩くのはとっても気分がいい。
たまにブナ虫が落ちてきて、肩をひょこひょこ歩いていたりする。
もう一つ気になる落下物。
茶色の樹の皮みたいな物。
上から落ち葉のようにハラハラ落ちてきて、片面がネバネバで体にくっ付く。
なんじゃこりゃ?
その時は深くも考えず払って歩いた。
帰ってきて考えてみると、あれはトチの樹の下を通過した時によく落ちてきた気がする。
時間をぐんと遡り、冬山を思い出してみる。
そういえば、トチの新芽は強力なネバネバの液体で寒さから身を守っていたな。
そうか!あのネバネバの落下物はトチが芽吹いて、要らなくなった殻に違いない。
しゃばしゃばの液体では0度で凍ってしまうから、マイナス15℃くらいでも凍りつかないようネバネバになったに違いない。
って事はマイナス20度とか30度になる土地ではもっと凄いネバネバになるのかな?それってゴキブリホイホイより始末悪いんとちゃうか?と、どうでも良さげな事を空想した。
なかなか取れないトチの殻を、いっぱいくっつけて歩く北海道のヒグマを想像してみて下さい。
(お付き合いありがとう)
ちなみに落下物は芽鱗(がりん)と呼ぶそうです。
by t-pastel | 2013-05-16 19:03 | 樹木の花